大腸内視鏡検査・下部消化管内視鏡検査(CF)

  • 2021年8月31日
  • 2022年4月19日
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CFとは

CFとは、Colono Fiberscopyの略

腹痛や便秘、下痢、血便、下血など、何かしらの大腸疾患の疑いがある場合に行われ、肛門から内視鏡を挿入し、腸内の異常を調べます。

大腸疾患の検査だけでなく、止血術、良性ポリープ(大腸線種)・大腸がん(早期)の切除、進行大腸がんなどによる腸閉塞合併症時の経肛門的減圧術などの治療目的でも施行されます。

検査が禁忌の対象

絶対的禁忌:ショック、急性心筋梗塞、腹膜炎、急性穿孔、劇症大腸炎など

相対的禁忌:不整脈、心筋虚血、同意が得られない患者など

副作用・合併症

・穿孔

穿孔は敗血症などに移行していく危険があるため、穿孔がみられる場合には緊急手術が行われます。

・出血

ポリープや腫瘍の切除に伴う出血だけでなく、組織を採取する時(生検時)においても出血することが稀にあります。

・薬剤アレルギー

下部消化管内視鏡検査は、上部消化管内視鏡検査に比べて、偶発症の発生頻度、死亡頻度ともに高率です。

偶発症の内容としては穿孔が最も多く、穿孔部位はS状結腸が半数以上を占めています。

その他の偶発症として心筋梗塞や脳梗塞などの例も報告されており、検査に関連した脱水が原因となる可能性も考えられます。

前処置

前処置は、検査当日に1,000~2,000mlの腸管洗浄液を飲む方法が一般的です。

便の性状を排便があるたびに確認し、便が透明になるまで観察します。

各施設で検査当日に下剤の服用や食事制限を行うなど、当日の飲用量を少なくする工夫を行っています。

腸管洗浄液にはニフレック、モビプレップ、マグコロール、ビジクリア配合錠などいろいろ種類があります。

飲用量は便秘や器質的疾患など、患者の背景によって異なりますが、排液(便)が透明に近くなれば飲用を中止することもあります

検査後の観察項目と根拠

・ガスによる腹部症状(腹部膨満感、腹痛、嘔気、嘔吐、排ガスの有無、ゲップの有無。) 

 →空気を注入しながら検査を行うため、検査後は腹部症状が出現する確率が高い

・出血(下血の有無、血圧低下、頻脈、動悸、めまい)

 →止血が不十分であったり、クリップがはずれてしまい、出血する可能性があります。出血があると、ショック状態となるため、ショックの観察が必要

・穿孔(腹痛、発熱、血圧低下、意識レベル、腹膜刺激症状「反跳痛」)

 →高周波装置の過度な通電により凝固が作用しすぎた場合や、筋層以下の深い組織をスネアで絞扼する際に巻き込んで切除した場合に、穿孔する可能性があります。大腸穿孔は、上部消化管より細菌が多く、早くショックになりやすくなります。穿孔の際には、腹膜刺激症状が起こります。腹膜刺激があれば腹膜炎を起こしているので、かなり緊急性が高いです。

・脳梗塞(頭痛、視覚障害、嘔気・嘔吐、意識障害の有無、失語・失認、しびれ・感覚障害・麻痺、構音障害、バイタルサイン)

・心筋梗塞(胸痛、嘔気・嘔吐、呼吸困難、ショック症状(顔面蒼白、チアノーゼ、冷汗、脈拍微弱、徐脈、不整脈、尿量減少、血圧低下)、発熱、心雑音)

→検査のために絶食・水分制限に関連した脱水が原因となり、脳梗塞・心筋梗塞を起こす可能性があります。検査のために抗凝固剤を休薬している患者は、検査後の内服再開日を確実に伝えるようにしましょう

・使用する薬剤による影響(低血圧、不整脈、徐脈、呼吸困難、めまい、ふらつき、頭痛、手のしびれ、一過性の記憶障害、眠気)

→検査当日は、絶食や検査への緊張などもあり、普段薬剤へのアレルギーがなくても検査中に使用した薬剤の影響を受けることがあります。

CF後の看護のポイント

検査後の安静が保たれているか

腹部膨満感や腹痛などの異常がないか

検査後の生活の注意点について説明されているか