看護師を辞めたいは甘え?居場所を変えてQOLが上がった【体験談】

  • 2022年10月24日
  • 2022年12月15日
  • 看護

看護師をやっていると辛いことがたくさんあります。

みんな頑張っているのに自分がやめようと考えるのは甘えじゃないのかな…

なんて思ってしまうこともあるかもしれません。

実際にそれが甘えなのか、環境を変えるべきかはしっかり見極めていきたいです。

辞めたいのが甘えかどうか考えている人は甘えていない

そもそも甘えた考えの人はそのようなことで悩んでいません。

仕事を続けるの無理だと感じたらさっさと辞めてしまっています。

職場の人手が足りないから…勤めた期間も短いから…なんて悩んだりすることなく辞めています。

もしくは深く考えずに仕事を続けています。

自分のいる場所に責任感を持っているから悩みや葛藤が生まれる

辞めちゃうと人手が余計に足りなくならないかな…周りの人に迷惑かけちゃうな…

そんな風に考えるのは、自分がいる場所に責任感を持っているからです。

自分が辞めることでその現場がより忙しくなるのは事実です。

しかし、人員の配置や補充を考えるのは上の仕事です。

私は周りに迷惑をかけてはいけないという気持ちがとても大きくありました。

だからこそ仕事も早く完璧にできるようにならないとと自分の首をしめていました。

しかし、友人に言われて気付かされました。

人員配置まで考える必要性がないことに。

私達が考えて仕事しないといけない範囲ではありません。

なのでそこは割り切って考えましょう。

体に症状がでていたら甘えではないし環境を変えるべき

私もそうだし、私の同期も体に異常が起きている看護師はいました。

ストレスによって起こる症状は人それぞれですが、私の場合は嘔気、嘔吐、食欲不振、睡眠時間の減少でした。

一時期は胃薬を飲みながら仕事に行っていました。

 
ゆうひ
どっちが患者かわかったもんじゃないなと思いながら仕事をしている時期がありました笑

眠いのに睡眠時間を削ってだらだらYou Tubeや動画配信サービスを見ていたりもしました。

眠いのに睡眠時間を削る意味がわからないと思う方もいるかもしれませんが、自分はなぜか削っていました。

報復性(リベンジ)夜更かしとかいうやつみたいでした。

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眠いのに日中のストレスから自由時間欲しさに夜更かししちゃうみたいですね。

体に症状がでていたり、睡眠時間を眠いのに削っていたりしていたら異常なので、休職だったり環境をいち早く変えたほうがいいです。

体を壊してまでやらなきゃいけない仕事はない

自分の体に不調がでるまでやらなきゃいけない仕事なんてありません。

体に異常がでているのに辞めたい気持ちが甘えになるわけがありません。

人によってストレス耐性や、ストレスコーピングの上手さは違います。

感受性が豊かな人と、いろんなことを受け流すことが上手い人が感じるストレスはまるで違います。

同期が頑張っているから自分が辞めたいと思っているのは甘えだなんて思う必要はありません。

人によって得意不得意は違います。

人と比較しようとすると自分が辛くなってしまうだけです。

なぜ辞めたいか理由をはっきりさせてみる

辞めたくなる理由もいろいろあると思います。

  • 人間関係が悪い
  • お局様からの嫌がらせが嫌
  • 業務量が多い
  • 残業が多い
  • 業務が覚えられない
  • 必要な知識が多すぎて嫌
  • 夜勤やオンコールが辛い
  • 命を預かるというプレッシャー

辞めたくなる理由はいろいろあるし、一つではないと思います。

一度紙や携帯のメモ帳に書き出してみましょう。

自分が何で悩んでいるか、苦しんでいるか、目に見えるようにすることではっきりしてきます。

悩んでいることがはっきりすると、それに対してどうすれば対処できるかも考えることができるようになります。

大抵の悩みは環境を変えることで変化させることができます。

人間関係や業務量に対してなら、部署を変えることで改善する可能性もあります。

必要な知識が多くて勉強するのが嫌という人もいるかもしれません。

そんな人は一度立ち止まって、自分がどんな仕事をしたいか、どんな分野に興味があったか振り返ってみてください。

自分の好きな分野だったら、別の科に比べて勉強する意欲もわくと思います。

覚える業務が多くて嫌になるという方はもうひと頑張りしてみるのもいいかもしれません。

仕事を辞めて別の環境で仕事をするとなると、また1から仕事を覚えなければなりません。

それなら今いる環境で仕事を覚えるまで頑張ってみてはいかがでしょうか。

夜勤やオンコールが嫌という人は夜勤やオンコールをやりたくないと上に交渉するか、日勤しかないような場所で仕事をするほうがいいでしょう。

命を預かるプレッシャーに押しつぶされそうな人は居場所を変えるほうがいいと思います。

自分の一つのミスでその人の人生が大きく変わるかもしれないというプレッシャーは本人にしかわかり得ないものです。

そのプレッシャーが自分の体を壊すほどであれば、環境を変えましょう。

辞める前に異動を検討する

異動の希望を上司に打診して、自分が辞めたくなっていること、どこが嫌なのかはっきり伝えましょう。

私の同僚は、残業が一番少ないところへ異動したいとお願いして、病院の中で一番残業が少ない部署で働いています。

実際残業が少なく部署異動できたことに満足しています。

同じ病院でも、部署が変わると働きやすさが全然違うなんてことはよくあります。

短い期間しか働かずに退職してしまうと、転職の際に不利になってしまうかもしれません。

辞めたいと思っても、一度異動を考えてからでも遅くはありません。

異動したいことを看護部長がしっかりととりあってくれないのであれば退職を考えてもいいと思います。

【体験談】同じ病院でも異動したら環境が全然違った

体を壊しながら仕事に行っている時期もありましたが、異動することになりました。

同じ病院内で異動したところで何も変わらないと思っていましたが、全然違いました。

業務量や残業時間も減り、人間関係も以前よりマシになりました。

業務量・残業時間が減ったことによって、家に帰って疲れ果てて寝るだけの生活ではなくなりました。

余力を残して家に帰れることに感動しました。

人間関係もマシになったので、ストレスも減りました。

以前は理不尽にキレられたり怒鳴られたりすることがよくあったので、話したり報告したりするだけでも胃がキリキリするような人がたくさんいました。

しかし、それも減ったので、ストレスが減ったのを実感しています。

残業時間が減ったので、睡眠時間を削って夜更かしすることも減り、しっかり睡眠時間を確保するようになりました。

異動したからわかる異常さ

業務量もパワハラも異動して客観視して改めて異常さがわかりました。

1年の間で自分含め10数人が異動や退職した病棟なので、自分が甘えているのではなく、病棟が異常でした。

自分がいる環境を変えるより、自分がいる居場所を変えたほうが早いんですよね。

そんな病棟がある一方で全然残業もしてないし業務量も少ない部署もあるんですよね。

外来部門に異動しましたが、病棟にいた時の半分くらいの業務量になって笑いました。

同じ病院内なのに不思議ですよね。

外来なので夜勤がない分給料は減りますが、QOLはあがったので満足しています。

金があっても使う時間や余力がないとどうしようもありませんからね。

私は仕事より自分の時間が大切なので。

そんなことがあるので、異動を検討するのもありです。

辛くて頭の整理ができないなら一度休んで立ち止まる

日々の多忙な業務に追われてもしかしたら正常な判断ができないほど疲れ果てているかもしれません。

疲労が蓄積すると知らないうちに判断力も思考力も鈍っていきます。

頭がごちゃごちゃして整理ができない時は長めのお休みを貰って体を休ませてあげましょう。

ストレスによって体に不調がでているのであれば、適応障害などになっているかもしれません。

心療内科を受診して、診断書を貰って休職するのもいいかもしれません。

【精神科医が解説】適応障害の症状・診断・治療 | こころみ医学元住吉こころみクリニック【内科・呼吸器内科・心療内科】 (cocoromi-cl.jp)

1~2ヶ月休むと心が少しは回復してきます。

休んでから考えてみてもいいかもしれませんね。

辞めるかはさておき転職活動だけやってみるのもあり

辞めるかどうかは置いといて、転職活動だけやってみるのもありです。

自分がいる環境よりもっと待遇が良い場所を見つけることができるかもしれません。

仕事を辞めるわけではなく、他にいい場所がないか探すだけなので、自分にデメリットはありません。

自分がいる職場について改めて考えてみるいい機会にもなります。

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それでもきついなら辞める

休んだり異動したり上司に相談してみたりしてもダメそうなら辞めるのも一つの手段です。

あなたの変わりに看護師ができる人間はたくさんいますが、あなたの体はあなたのものです。

頑張った結果体を壊しても病院は守ってくれません。

自分を大事にしていきましょう。

甘えてようが甘えてなかろうが所詮他人の評価です。

体が壊れてしまうと復帰できるまでに相当な時間がかかります。

年単位で療養期間が出る場合もあります。

そうなる前に自分を守って上げましょう。

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