男性看護師の割合は少しずつですが増えていっていますね。
しかし女性が多い職場で女性社会なことには変わりありません。
男性看護師として働いてきて楽しい思い出も辛い思い出も増えていきました。
そんな私が男性が看護師を目指すのを身内に勧めない理由を紹介していきます。
男で看護師として働いてきついと感じたこと
- 女性社会に慣れないと働きづらい
- 男だからという理由で暴言をはかれることがある
- 不規則な勤務やオンコール勤務などで体調を崩しやすい
- 年齢が上がってくると同年代より給料が低くなりがち



女性社会に慣れないと働きづらい
男性看護師が増えてきたからといって、職場が女性社会であることには変わりありません。
いくつかの部署を経験してきましたが、男性看護師は1~3人程度のところばかりでした。
女性同士の人間関係では派閥争いがあったりするので、うまく居場所を作るのが大変です。
どこかのグループに深く属してしまうと、変な揉め事に巻き込まれたりします。
そのため、一人ひとりの看護師と上手い距離感でコミュニケーションをとっていかないといけません。
どこにいっても面倒な人はいますからね。



男だからという理由で暴言をはかれることがある
患者にも先輩看護師にも男だからという理由で理不尽に暴言をはかれたことがあります。
男が気に食わないとか、男に看護なんかされたくないとかいう気持ちがあるのかもしれませんね。
男性看護師だと採血などの手技を1回でもミスすると怒鳴られたりしたこともありました。
女性に対して強くでる患者もいるので、男性看護師だから特別きついというものではないかもしれませんが。
不規則な勤務やオンコール勤務などで体調を崩しやすい
これは男性看護師だからというわけではありませんが、体の負担になりやすいのは確かです。
看護師1年目は残業で疲れた体で自宅で勉強する毎日でした。
睡眠時間も減っていたので、体調管理が大変でした。
普段の仕事内容を覚えるだけでなく、解剖や疾患などの勉強も行わないといけないので1年目はとても大変です。



年齢が上がってくると同年代より給料が低くなりがち
看護師は高給取りのイメージがある人もいますが、夜勤手当や残業代で稼いでいるようなものなので給料が高いわけではありません。
20代では同世代より給料が多かったりしますが、給料はそこからほとんど上昇しません。
年齢を重ねるほど同世代より年収が低くなりがちです。
より高い収入を得るには役職や、認定や専門などの資格を取る必要がでてきます。
看護師になって後悔したこと
心理的・精神的負担が大きい
仕事量や必要な知識量、感染リスクや交代勤務やオンコール勤務を考えると身体的にも精神的にも負担が大きい仕事だと感じます。
先輩看護師や医師、患者から怒鳴られたりする日々、1年目は看護師を選んだことを毎日後悔していました。
私は体が身体的にも精神的にも強い方ではないので、とてもつらい毎日でした。
忙しさにあてられて、自分の性格が悪くなっているように感じたことも看護師になって後悔したことの一つです。
看護学生時代あまり遊べなかった



18~20代前半はいろんなことを楽しみたい年頃です。
お酒も飲めるようになったりしますし。
そんな年代で、周りは遊んでいる中実習や課題で追われる毎日はしんどかったです。
そんなことをよく思っていました。
看護師になるのにいろんな犠牲が必要ですね。
同期ぐらいしか愚痴をはけない
仕事の愚痴って同期ぐらいしかはく場所がないんですよね。
1年目とかだと余計に。
専門的な仕事なので、他の職種の友人に話してもいまいち理解してもらえないことばかりです。
プライバシー保護の観点からも迂闊に仕事の話はできないというのもあります。
コロナが流行ったせいで同期との飲み会も基本なかったので、余計にメンタルを崩す同期がいたんだと思います。



自己肯定感が低くなる
看護師は職業柄観察力に長けている人が多いです。
そんな観察力に長けた人達から自習でも1年目でも様々な指摘や指導が行われます。
できるようになったらそれは当たり前。
できないところの指摘を学生の頃からずっとされ続けます。
看護学生、新人の頃は基本ネガティブな言葉しかかけられません。
人によっては人格否定のような言葉もあびせられてきました。
ストレスマネジメントをある程度できていないと体を壊してしまうような環境です。
看護師になってよかったこと
看護師になってよかったことももちろんあります。
体や病気についての知識が増えることや、場所を選ばなければどこに移住しようが働けることはメリットだと感じています。
あとは患者さんに「あなただからよかった」といってもらえたときは看護師やっててよかったなと感じます。
自分の看護を認めてもらえたんだなと感じます。
男性看護師だからこそやれること
男性看護師だからこそ重宝される場面ももちろんあります。
力仕事が必要な場面はやはり男性看護師が頼られます。
患者さんの移乗や荷物を運んだり。
暴れる患者がいたら止めに入ったり。
看護師が女性だからと傲慢な態度をとる患者や、セクハラする患者ももちろんいるので、そうした患者への対応なども男性看護師がいると心強いものとなります。



ここにあげているものをみて察すると思いますが、面倒な案件を結構頼りにされます。
こういった仕事を頼まれたら笑顔で引き受けることができればより環境に馴染むことができます。
身内に看護師を勧めるかと言われたらNOと答える
看護という仕事に誇りを持っていたり、相応の覚悟がないと看護師を続けるのは難しいです。
私の同期も何人も体を壊したり病んだりして仕事を辞めていきました。
資格さえとってしまえばとりあえず働けるというメリットがあります。
女性であれば、育休明けや産休明けで仕事復帰するのに看護師免許は多いに役立ってくれると思います。
しかし男性であれば、看護師になるための勉強量や仕事量を他の学びに使ったほうがもっとお金を稼ぎやすいものが多いと感じます。
今の職場がきつい人は異動や転職を検討してみる
女性関係がきついと感じている人であれば、男性が多い場所に異動や転職するというのもありです。
手術室や精神科などは比較的男性が多いです。
そうした場所へ環境を変えてみると働きやすさが全然違ったりします。
私は不本意ではありましたが、内視鏡部門へ異動となりました。
病棟じゃないので、今後の経験的に不安ではありました。
結果的には異動してよかったのかなと感じます。
内視鏡の検査介助につけば、医師と1対1で仕事できるので、煩わしい人間関係を考える時間も減りました。



そして、私は療養上の世話より診療の補助のほうが好きなのだと気づけました。
場所を思い切って変わってみれば好転することもあるので、今の場所がすべてと考えずに行動してみるのもありです。
体を壊す前に環境を変えてあげましょう。
体を壊しても企業は守ってくれません。
自分を第一に考えて行きましょう。
退職の手続きすら辛い人でも、今は退職代行のサービスもあります。
様々な手続きを退職代行が行ってくれるので、そうしたサービスを利用して思い切って環境を変えるのもありですね。
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